オメガ SUVERANスヴラン ref.2400 30T2PC【H-2599】

1940年代のオメガの手巻き時計

北欧市場向けモデルとされるSUVERANです。

ダイアルは暗く焼けたアラビア数字夜光インデックスで、先端が細くシャープな印象の夜光針との組み合わせです。

夜光の経年による変色はオレンジ色になるものもあれば、今回のもののように黒ずんだ雰囲気になるものもあり、それぞれの使用環境等により様々です。

夜光のトーンが低い分、ダイアル全体のイメージは落ち着いた雰囲気になっています。

分の刻みの表現も数種類あるスヴェランですが、こちらはハシゴのような刻みがぐるっと一周はいります。サークルがあることにより引き締まったデザインになっています。

ケースは35㎜のスクリューバックタイプで裏蓋にモデル名のOMEGA/ SUVERANの刻印が入るタイプです。

ラグも非常にシンプルですが、ほどよく幅も厚みもあり、安定感のあるラグです。

搭載されるムーブメントはオメガの30㎜キャリバーシリーズの中でも中期ごろの30T2PC。（Cal.30 は1939年～）前身キャリバー30T2に耐震装置が付加されたものです。

耐震装置は1940年代から徐々に採用され始めますが、多くの40年代の時計にはまだ備えられていません。

製造から80年近く経過する、古い精密機器ではありますが、耐震装置+スクリューバックケースという普段使いしやすいスペックで、シンプルな作りの30㎜キャリバーですので、今後も定期的なメンテナンスで長くお使いいただける時計だと思います。