TECHNICUM DU LOCLE　スクールウォッチ【H-2383】

1940年代と思われる、時計学校の生徒が仕上げを行った通称スクールウォッチ。

文字盤にはその学校名がはいります。こちらはスイス/ル・ロックルの学校の時計です。

製品として作られたわけでなく、課題として取り組まれた時計で、歴史や背景が魅力です。

仕上げなどのしていないエボーシュが渡されたのち、課題として生徒それぞれが仕上げを施していったものです。

同じムーブメントでも金の梨地仕上げのものやコートドジュネーブ仕上げのものがあり、面取りなどの幅も生徒により異なります。

今回、入荷したものは細めのコートドジュネーブ仕上げ、鉄パーツはブラックポリッシュ、角穴車も中心部を局面で鏡面仕上げしてあり、伝統的な仕上げです。

ムーブメントには若干のクスミが出ていますが、当時の学生による手作業による仕上げが、今もなお鮮明に残っています。

メンテナンスの際にはなるべく、当時の学生の仕上げを優先し、ネジの仕上げ直しなどはしておりません。