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CUE vintage watchについて

  • ABOUT US
    - CUE vintage watchについて

    CUE vintage watchでは、時計技術者である店主がヨーロッパより直接買い付けたヴィンテージウォッチを取り扱っております。店舗併設の修理工房、および国内の職人と協力してオーバーホール/修理を施しご紹介させていただきます。
    ヴィンテージウォッチに興味を持っていただく「CUE(きっかけ)」をご提供できるよう、サポート体制を整えて運営してまいります。
    技術者の目線でメンテナンスが継続可能かどうかは、当店で扱う時計の重要な要素です。ヴィンテージウォッチは実用性や耐久性に不安を感じる方も多く、ハードルが高く思われがちですが、オーバーホール/修理を前提につくられており、定期的なメンテナンスにより長くご愛用頂けます。ご購入後のアフターケアにもお役に立てるよう、買い付けでは時計のみならずパーツや工具も仕入れております。
    当店では100年から50年程前にヨーロッパで製造された腕時計を主にセレクトしております。懐中時計の雰囲気を残す1910年代、一世を風靡したアールデコの影響をうけ直線的なダイヤルデザインを特徴とする1930年代、耐久性などが重要視され大きく厚みの増した1960年代など、それぞれの年代に特徴があります。
    また、デザインだけではなく、長い時を越えてきたことによる経年変化/エイジングはヴィンテージウォッチの魅力の一つとなっています。

    【店主略歴】
    都内の専門学校でスイスの時計学校のカリキュラムの修了証である「WOSTEP認定書」を取得。アンティークウォッチ専門店などで経験を積み、2014年に渡独、ドイツのみならずヨーロッパ各地を巡り、フェアやオークションなどの買い付け先を開拓。帰国後、修理とアンティーク専門店への卸業務で独立。2018年神楽坂に実店舗をオープン。

  • ABOUT REPAIR
    - オーバーホール / 修理について

    ヴィンテージウォッチは定期的なオーバーホール/修理を前提に製造されていました。適切なメンテナンスを定期的に行うことで長くご愛用頂けます。
    オーバーホールとは時計の機械部分の分解/洗浄/組み立て/調整/注油の一連の作業を意味します。油切れによる摩耗を防ぐことが出来ます。
    修理は消耗パーツや破損パーツの交換や、変形してしまったパーツを正常な状態に戻す調整や加工修正ことを意味します。
    動いているからとオーバーホール/修理を先延ばしすることは、それぞれのバランスを崩し、重症化を招く原因となりかねません。

    【摩耗/劣化/変形】
    軸の金属や軸受け側の金属など、パーツが削れる≪摩耗≫、油の酸化やゼンマイなどが疲労しバネ性が弱るなどの≪劣化≫、衝撃などによりパーツが歪む≪変形≫。これらの症状が悪化すると精度が悪くなり、時計が止まることになります。
    上記のような症状を最小限に抑え、時計を長くお使いになる為に3-5年に一度の定期的なオーバーホール修理はとても重要です。
    当店では故障したパーツは出来る限りオリジナルパーツ入手し修理しますが、オリジナルパーツの入手が困難な場合にはオリジナルの形状を元に別作して修理にあたります。

    【お見積り/修理期間】
    お見積りの結果ご連絡まで約1週間、見積りの承認を頂き、進行のご依頼を頂いてから修理作業に約4週間必要となります。
    コンディション、パーツ捜索などのため上記の期間よりもお時間を頂くことがあります。ごく稀に、コンディション、経年劣化などにより、お預かり時の状態に戻すことが困難な場合がございます。リスクが予見できる場合にはお預かり時にご説明させていただきますが、外側を見ただけではわからないこともございます。あらかじめご理解いただけますようお願いいたします。
    また、経年劣化の進んだ針、ダイアルの塗料につきましては、作業時に剥離する可能性やポーセリンダイアルは作業時にヒビが入る可能性がございます。細心の注意を払って作業しておりますが、何とぞご理解くださいますようお願いいたします。

    お見積りは基本的に無料です。
    特殊なモデルや、水没により早急な対応が必要な場合など有償になる可能性がございます。その際はお預かり時にご説明させていただきます。現在の時計の状態を確認するためにもお見積り時のコンディションチェックは非常に有用ですので、お気軽にご相談ください。

  • ABOUT CARE
    - ヴィンテージウォッチの注意点

    ご使用にあたり、気をつけていただきたいのが≪磁気≫、≪衝撃≫と≪水分≫です。

    【磁気】
    パソコン、携帯電話など磁気を発する機器が増えた現代では予防が難しくなりつつある問題の一つです。アンティークウォッチだけでなく、新品の時計でも気を付ける必要があります。鉄パーツが磁石のようになってしまう磁気帯びは、パーツ同士がひき寄せあったり、反発したりするため、精度に大きな影響を及ぼします。特にヒゲゼンマイの磁気帯びは精度の大幅な悪化や止まりの原因になることがあります。磁気を発する電子機器と一緒に保管しないなど、保管場所にお気を付けください。
    ご使用になられていて突然精度不良、止まりなどの症状が出た際は磁気帯びが考えられます。除去には磁気抜きの機械が必要ですので、店頭にお持ちください。軽度の場合にはその場でお戻し出来ます。
    各パーツに強く入ってしまっている場合、分解しつつ、パーツごとの磁気抜き作業が必要な場合があり、その際はお預かりし、後日お見積りをご連絡させていただきます。

    【衝撃】
    機械式時計は、精度を追求するために摩擦抵抗を考慮し細い鉄の軸を持ったパーツや、割れる可能性のあるルビーを使用して組み上げられています。落下や強打による衝撃は、軸の曲がりや折れ、ルビーのヒビや割れなどの原因になります。また、極細のヒゲゼンマイが本来の位置からずれ、パーツに乗り上げることもあり、さまざまな不具合の原因になります。
    取り外しの際は保管場所にはお気をつけください。

    【水分】
    ヴィンテージウォッチは防水性能が低いため水分は大敵です。鉄パーツを多く使い組み上げられた時計内部に水分が侵入すると錆が発生します。錆は粉になりパーツ同士のかみ合いの隙間に入り動作を侵害するだけでなく、本体のパーツを侵食し脆くさせてしまいます。水分が入ってしまった際は早急に対応する必要があります。傘を持っていない雨の日には外した方が安全です。また、手を洗う時に時計に水かかからないようにお気をつけください。
    水没の際はすぐに分解作業に取り掛かる必要があるため、キャンセル時でも費用が発生する場合がございます。